この法律は、正式には「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」という、ちょっと長い名前がついています。簡単に言うと、障がいのある人が、住み慣れた地域で、自分らしく、当たり前に生活できるように応援するための法律です。
「障がいがあるからできない」ではなく、「どうしたらできるかな?」を一緒に考え、必要なサポートを受けられるように作られています。
なぜ、この法律が必要なの?
私たちはみんな、それぞれ得意なことや苦手なことがありますよね。障がいがある人も、そうでない人も、みんな同じ人間で、「自分らしく生きていきたい」「社会の中で活躍したい」という気持ちは同じです。
でも、障がいがあることで、日常生活や学校生活、将来の進路などで困ることが出てくる場合があります。例えば、
- 移動が大変で、行きたい場所に行きにくい
- 勉強で、自分に合った方法が見つからない
- 将来、どんな仕事に就けるか不安
こんな時に、この法律が、必要なサポートを受けられるように助けてくれるんです。障がいのある人が、安心して、イキイキと暮らせる社会を作るために、この法律はとても大切なんです。
どんなサポートが受けられるの?
この法律には、大きく分けて二つの種類のサポートがあります。 - 「自立支援給付」:これは、障がいのある人が日常生活や社会生活を送る上で必要なサービスを、国や自治体がお金で支援してくれるものです。例えば、
- 介護サービス:お風呂に入ったり、ご飯を食べたり、家事をしたりするのを手伝ってくれる人が来てくれたり、外出するのをサポートしてくれたりします。
- 訓練サービス:仕事に就くためのスキルを学んだり、生活のルールを身につけたりするお手伝いです。将来、社会で活躍するための準備を応援してくれます。
- 医療費の助成:障がいに関わる病気の治療費や、補装具(義足や車いすなど)を買う費用を助けてくれます。
- 「地域生活支援事業」:これは、それぞれの地域(市町村や都道府県)が、その地域の障がいのある人のために工夫して行っているサポートです。地域によって内容は少し違いますが、例えば、
- 相談に乗ってくれる窓口:困ったことや悩んだことがあったら、専門の人が話を聞いてくれて、どうしたらいいか一緒に考えてくれます。
- 一時的に預かってくれる場所:家族の人が病気になったり、用事があったりして、一時的に障がいのある人を預かってほしい時に利用できます。
- イベントや交流の場:障がいのある人もない人も一緒に楽しめるイベントや、仲間と出会える場所を提供してくれます。
皆さんの周りにも、放課後等デイサービスや児童発達支援センターなど、障がいのある子どもたちが利用できる施設があるかもしれません。これらは、この法律や関連する法律に基づいて運営されています。
障がい者総合支援法を通して、私たちができること
この法律は、障がいのある人をサポートするための大切な仕組みですが、それだけでなく、私たち一人ひとりが障がいについて理解を深め、行動していくこともとても大切です。
例えば、 - 困っている人がいたら、積極的に声をかけてみる:「何かお手伝いできることはありますか?」と尋ねてみましょう。
- 障がいについて正しく学ぶ:障がいのある人のことを知る機会があれば、積極的に参加してみましょう。
- 違いを認め合う:みんな違う個性を持っているように、障がいもその人の個性の一つとして認め合いましょう。
- 障がいのある人が参加しやすい環境を考える:例えば、学校のバリアフリーについて考えてみたり、地域のイベントで障がいのある人が楽しめる工夫を提案してみたりするのも良いですね。
障がい者総合支援法は、障がいのある人が自分らしく生きるための土台を作ってくれる法律です。そして、その上に、私たちみんなの理解と協力があれば、もっともっと誰もが生きやすい、優しい社会が作られていくはずです。皆さんの周りにも、障がいのある人が安心して生活できるような、そんな社会を目指していきましょう!
